かねてより気になっていたポルシェ専門のレンタカー屋さんのポルシェ・ゲートに前日に電話して、
「明日、944 turboは空いているでしょうか?」
「空いていますよ。」
「予約をお願いしたいんですが?」
「予約はネットでお願いします。」
「今この電話ではダメですか?」
「大丈夫です。」
大丈夫なんですね、電話で。
希望時間と電話番号、名前を言うと
「では、明日お待ちしています。」
「これだけでいいんですか?」
「はい、これだけです。」
いとも簡単に予約が取れました。
ポルシェ・ゲートは箕面市内国道171号線のジョリー・パスタを北へ入るとすぐ
自宅からは山陽道・新名神を走って1時間ぐらいで行けます。
新名神を通るときは宝塚北S.A.でトイレ休憩。
今日の足はボクスター。右ハンドルでMTです。
10:00に予約を取ったので、少し早めに箕面に着くようにして、
ポルシェゲートの近くのマクドナルドで朝食を食べてお店に向かいました。
ポルシェ・ゲートにはポルシェがあるわあるわ!
ジョリー・パスタを目印に向かい、お店に着くとあるわあるわポルシェたち!フラットノーズに964のクーペとカブリオレ。
991のターボ。この車右ハンドルです。
まだ10:00になっていないので駐車場に置いてある車を見ていると、担当の方が出てこられました。
「○○様ですね?」
「はい、お早うございます」
早速、予約した944 turboのところに行きエンジンフードを開けて、チェックしたりボディーの埃を掃ったりされていました。
その間に、
「写真を撮らせていただいてよろしいですか?」
「どうぞ、どうぞ」
ネオ・クラシック・ポルシェのオンパレード
「944 turboはすごく乗りやすいですよ。」
「楽しみです!」
この後、中二階にある事務所で手続きを行いました。
息子と二人で行ったのですが、それぞれ免許証を提示するだけで追加ドライバーの費用は掛かりません。
944 turboは3時間で税込み¥16,500でした。
「944 turboはコーナリングがいいので高速道路よりワインディングの方が面白いですよ」と言われ、
お勧めコース(「高速コーナーがあるので楽しいですよ」と言われた)の簡単なドライブマップをもらい、車のスウィッチ類の説明をサラッとしてもらって出発です。
ワインディングは楽しいのだけれど・・・
お店を出て箕面有料道路に向かい、そこから国道423号、477号を走り一庫ダム(川西市)を目指します。
川西はクワガタ取りに来て以来10数年ぶりです。
私自身は左ハンドルのMTの運転は、イタリアとドイツでレンタカーを借りたので経験があります。また、父がキャデラック・コンコースに乗っていたのでその運転を何度かしたことがあり、左ハンドル車の車両感覚も特に問題はないのですが、息子は初めてなので車両感覚がつかめないようです。
助手席に乗っている私の位置が、カーブの度にセンター・ラインぎりぎりに来るため、対向車にぶつけられそうな感じになりメチャクチャ怖い。
「もっと左に寄ってくれー!」
息子に殺されそうです。
息子も「運転しにくい。もう、替わって。」とギブアップ。
店員さんに言われた「楽しい高速コーナー」に来ているはずなのですが、
制限速度は 40Km/h !と標識が出ています。
あれれのれ?
一庫ダムで944turboの観察
展望台の駐車場。トイレもあります。
グラスエリアが広いのでどの方向も見やすい。
リトラクタブルなのでライトを上げるとキュート!
助手席の足元も広い。これなら右ハンドルでもペダルレイアウトは特にオフセットしなくてもいいのでは?
写真でしか見たことがなかった時は「座れるんじゃないか?」と思っていたリアシート。
ハッキリ言って「無理!」です。
頭がつかえるのと何よりシートの座面のクッションがゼロ!です。
ただの板に座っている感じ。
FRPで成形されたシートに布が張り付けてあるだけ、に思えます。
ネオ・クラシック・カーによく見られるサイドブレーキ・レバーの位置。
当然ナビは無し。でも、カセットデッキは有り。
ライトのスイッチは「ぐりっ」と回すタイプ。「点く」と「点かない」の2択の模様。
運転席側なので、助手席側のパワー・ウィンドウのスウィッチもあります。
左のぽっちはミラーの調整つまみ。
では、助手席側の調整はどうするのか?
センターコンソールにスウィッチがあることに後で気が付きました。
センターコンソールにあるアームレストの蓋を開けると「MD入れ」が。
おおっ、これは便利!
なわけない。モンスターエンジンの西森が作っていた「柿の種専用ケース」ぐらい使わないと思われる。
エアバッグは無いのでぶつけたら死ぬ可能性あり。
古い車って、「こんなところこんなことなっとるんや?!!」がよくあるので面白いです。
944は当時、「ベストハンドリングFR」と言われていたようで、店員さんにも「素直に動く」と言われましたが、ボクスターと比べると当たり前ですがミッドシップカーの圧勝です。やはりエンジン搭載位置の違いは大きいです。
我が家にはNAのロードスターもあるんですが、FRどうしとして比べると軽快さやハンドリングのクイックさではロードスターの圧勝。車重が違いますもんね。ライト・ウェイト・スポーツと比べても仕方がないですよね。
ただし、これは生まれた素性や使用目的の違いの問題で、ロードスターではアウトバーンは怖くて走れません。
高速道路も走りたい
3時間借りているので、当初から考えていた高速道路も走ってみることにしました。
お店で勧められた一庫ダムに行くルートから、新名神に乗って宝塚北S.A.のスマートインターチェンジを利用して引き返してくるルートを選びました。
3時間借りるとして、ワインディングと高速走行(と言っても100Km/h程度ですけど)の両方を楽しむにはこのコースはお勧めです。
トンネルを走っていて気が付いたのがリトラクタブル・ライトを上げた時のライトの出っ張り具合。出具合が小さいので気になりません。
我が家のロードスター。こっちはメッチャ出てくるので、気分的に鼻面が重くなってる気がしてこの状態ではあまり走りたくはないです。
再び宝塚北S.A.。ここからスマート・インターチェンジを利用して戻ります。
出てすぐを左折すると、
すぐに左に入れるので、大阪方面から来てそのまま大阪方面に帰ることが出来ます。
岡山方面から来た場合はこれが出来ないかも。
そういう人はポルシェ・ゲートの客じゃないので関係ないか。^^)
やっぱり944 turbo は、高速道路を走ると本領を発揮するようです。
真っ直ぐガッチリ走ります。
左ハンドルが苦手(運転は出来るのですが)なのでワインディング、特に左側通行ではあまり楽しめませんでしたが、高速道路は楽しめました。
944 turbo 返却
返却前にガソリンスタンドへ。給油キャップに鍵穴がある車は初めてみました。
レンタカーの常識で、ガソリンは満タンにして返しました。
ミラノで満タン返しにせず、1万円以上請求されて以来死んでも満タン返しすることにしています。
店舗10:10出発から箕面有料道路→423号→477号→展望台(トイレ有り)で折り返して、新名神箕面とどろみI.C.に12:00。
そこから新名神下り線を宝塚北S.A.に行き、そこで折り返して箕面とどろみI.C.で降りて店舗に到着、が13:00でした。
これだとワインディングと高速のどちらも楽しめてお勧めです。
3時間コースで借りる場合は次もこのコースにします。(2021年3月11日)
注)今日(4月14日)お店のH.P.を見ると1時間コースも新たに設定されていました。
貸出時には「13:10の返却時間が13:30ぐらいになっても大丈夫ですよ。渋滞なんかもありますから。」とのことでした。
いつも思うのですが、整備士さんって優しい人が多いです。
かなりの確率で。どうしてかは分かりませんけど。
「他の車の運転席も見せてください。」とお願いすると、
「よかったらいろいろ見てください」と、お店にある車(ポルシェばかりです)の運転席に次から次へと座らせてもらえました。
こういうのって楽しいですよね、子供みたいですけど。
「ナローってホントにナローなんだ」とかオルガンペダルが「変な踏み心地」とか「914ってシートポジションが取りにくい」とか。
すごく楽しい1日でした。
ポルシェが好きな人にはメチャメチャお勧めのお店です。