GW5泊6日旅行の3日目、下関から日本海側を走り、角島大橋から長門市を経てこの日の宿泊地・萩へやって来ました。
萩の有名観光地の一つ、先ずは明倫学舎から見ることにしました。
長州藩の本拠地・萩
明治維新の原動力、長州藩の本拠地萩ですが私の自宅がある兵庫県南部からは中途半端に遠いのでなかなか行く機会がありませんでした。
「中途半端に遠い」というのは、飛行機で行くには近すぎるので移動手段は鉄道または車になるという意味です。
車で直接行くとなると450kmを5,6時間かけるか、鉄道となると新幹線を使ってもそれ以上かかりそうです(鉄道は端から除外ですけど)。
萩・明倫学舎は中州に広がる市街地の丁度中心辺りにあります。
国道191号を西から走って来るとそのままたどり着きます。
駐車場は西隣、萩中央公園の東
校舎の西隣に大きな駐車場があるのですが、通り過ぎてしまったため校舎の東の路地に入ると明倫学舎内に駐車場があったため、そこに駐めました。
どうやら後から考えるとここは関係者用の駐車場だったようです。
私同様観光客と思しき数台がここに入ってきていました。
他にも車が駐まっていたのでここに駐車したのですが、工事をしている業者さんや関係者用だったようです。無銭駐車してしまいました。
右側がその駐車場。その向こうは明倫小学校のグラウンド。
公開されていない校舎(3号・4号館)の内装を業者の方が工事しているようでした。
この校舎の雰囲気は私が通っていた小学校そっくり。
作りもすごく似ています。
この質感もそっくり。
向こう側が公園との間にある駐車場。
ナビの設定をする場合は駐車場を目的地にした方がよいと思います。
校舎の玄関前では地元の方がイベントをされていました。
名物の夏ミカンも売られていました。
校舎の入り口。
妻と旅行する際には必ず顔出しさせる(自分は恥ずかしいので)のですが、今回は一人旅なのでパス。
観覧料について
観覧料は1号館のみだと無料で2号館は大人300円です。
せっかく遠いところまで来たので、迷わず300円を払って2号館も見ることにしました。
ここから向こうの校舎に行くのが別料金。1号館の2階に上がるのは無料です。
藩校明倫館
階段の作りや木の質感も私が通っていた小学校そっくりです。
私が通っていた小学校も藩校だったので、そのせいなのかどうなのか明倫学舎のすぐ北側にある明倫小学校の子供たちが来ている制服とほぼ同じデザイン(学生服)で、今もそれは変わっていません。
昭和の時代は全国どこの小学校も同じだったのかも知れません。
窓の桟の掃除が邪魔くさかった記憶が・・・。
藩校跡に立つ校舎
1号館2階の1室だけが教室のままの姿で残されています。
机の形こそ違いますが、私が通っていた小学校の教室とその作りと大きさ、雰囲気、木の質感がほぼ同じです。
藩校跡に建てられたという歴史が同じであるが故なのかは分かりませんが、懐かしさをおぼえました。
窓から出入りすると怒られます。
2号館は資料館
2号館の2階では地元の方が解説をしてくれます。
これは萩博物館に行っても同じだったので、萩市の方々が誇りを持って山口の魅力を伝えられているのだと感じました。
誇れる歴史を持っていることは羨ましい事です。
2号館の2階は完全に資料館になっていました。
長州鉄砲の展示がすごい!
長州鉄砲は全て地元で作っていたことが書かれています。
戦う気満々であったことがうかがえます。
武士って刀で切りあうイメージでしたが、幕末には武士以外からも身分に関係なく募って「奇兵隊」を作ったのが長州藩のすごさ。
戦の主力武器が刀や槍から鉄砲に移っていったため、兵士は必ずしも武士でなくてもよいことが戊辰戦争での新政府軍の勝利によって証明されるのですが、そのことにいち早く気付いていたところがすごいところ。
こんなのもたくさん作っていたなら外国相手にでも戦う気になりますよね。
さすがに勝てませんでしたけど。
貴重な展示なので武器類が好きな方はそれなりに楽しめます。
江戸時代末期(幕末)の1863年に長州藩から清国経由でヨーロッパに派遣された伊藤博文、井上馨、山尾庸三、遠藤謹助、井上勝の5傑。
一人旅なので自分は入れず、自撮り棒も無く。
幕末や明治維新のファンには興味深さいっぱいでした。
薩摩(鹿児島)・土佐(高知)・佐賀(四藩の中では最も地味)にも行きましたが、個性的な人物の多さは長州が抜きんでているように感じます。
それは単独でも幕府を倒してやる、という当時の気概や、密航させてまでヨーロッパに視察に行かせるという長州藩の先進性のなせる業かなと思います。
元をたどればそれは関ヶ原以来の「徳川幕府憎し」なのかも知れませんが。
見学所要時間について
15時ごろ来て16時前には終了しました。
一人旅のメリットは自分が見たいところを自分のペースで見れるところ。
基本的には一人の場合はサクサク見てまわります。
その一方で、興味がある場合はじっくり時間を掛けて見ることも出来ます。
明倫学舎そのものは1時間もあれば十分見てまわれるかと思います。
その周りの細々したものまで見てまわると1時間では足りない感じです。
今回私は次の松陰神社に行くべく、学舎だけを見て切り上げました。